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マイコプラズマ感染症って、どんな病気ですか?【2016年12月号掲載】

質問「プロレスラーの蝶野正洋一家がマイコプラズマ肺炎にかかり、家族全員で一晩中咳き込んで大変な思いをした」と先日テレビで報道されていました。病名は耳にしたことがあったものの、そんなに大変な病気だとは知りませんでした。そもそもどんな病気で、何に気をつけたらいいのか教えていただけますか? 松本市/りこけん

答えマイコプラズマは主に気管支炎や肺炎など、気道感染症状を引き起こすことが多い細菌で、今年大流行しています。
 感染者の飛沫(咳やくしゃみ、会話などで飛散する唾液)を介して感染します。潜伏期は2、3週間とかなり長く、やっかいなことに、いったん感染すると症状が改善しても数週間~数ヶ月間は排菌しているため、流行が長く続きやすいのが特徴です。
 まず発熱や全身倦怠感、頭痛などで発症し、3~5日目頃から咳が出始めます。最初は軽い乾いた咳ですが、徐々に強くなって痰がらみになり、いったん出だすと止まりにくい、しつこい咳になってきます。この咳は、熱が下がった後も3、4週間続くことがあります。通常の風邪症状のときに処方されるセフェム系やペニシリン系の抗生剤は効かないので、何度か通院してから診断されることも珍しくありません。
 高熱を伴わず、ひどい咳だけの場合もありますが、重症例では高熱が4、5日以上続き、強い咳を伴って全身状態が悪化し、肺炎を併発して入院治療が必要となります。肺炎・気管支炎以外の合併症としては、発疹や中耳炎、髄膜炎、肝炎、心筋炎、関節炎などがあり、そのほかにもさまざまな病気を引き起こすことがあります。
 予防方法としては、手洗い・うがいや体調管理をしっかりすることと、感染者との濃厚接触(部屋の中で長時間遊ぶなど)を避けるといった一般的なものしかありません。
 マイコプラズマ感染症は家族内での流行も多いので、家族の誰かが診断された場合、その2、3週間後でもほかの家族にひどい咳が出始めたら、早めに受診して有効な抗生剤を処方していただくことをお薦めします。

ご回答頂く先生

宮林麻里先生
小児科医師。みやばやしこどもクリニック(松本市島立)院長。一般小児科のほかに、発育・発達相談や心身症にも心血を注がれる。松本市在住、お子さん3 人のママ。趣味はバドミントンと料理。

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